1menuclose

作成日:2018/08/25

プロローグ:どうしてお金持ちの絵描きになろうと思ったか

背筋も凍る住宅ローン:もはやこうなると、居心地のいい我が家とはいえません

イラストワークをゲットせよ。–仕事がないなら、仕事を作ればいいじゃない–

絵を描き、人生を謳歌するのが、私の人生目標。
しかしそれを阻むが、住宅ローンの発生。

目次

  1.  迫りくる住宅ローンの重圧、しかしながら絵を諦めきれない人生
  2.  ある日思いついたナイスアイディア、自分で自分を雇うという発想
    1.  自らが自らのイラストを使う身分と化すのだ。Webサイト構築ビジネスを始めよう!
    2.  始めて気づく陥穽、イラスト業をWebサイト構築業に含めたいが結構困難という現実
    3.  Webサイト構築事業、想像以上に自分の時間を奪われる
    4.  時給換算900円!同じ時給900円なら、ドトールバイトの方がよほどよかろうに···
  3.  ビジネスは、アイディアだけで継続展開できるものではない。スキームが重要

迫りくる住宅ローンの重圧、しかしながら絵を諦めきれない人生

人生目標については、過去展開した尻切れブログをご覧いただきたい(ご興味あれば)。そのブログが尻切れた時から早4年が経過し、その間に私は二児の母となり、住宅ローンを抱えた(正確には夫が)。

両腕にぬくいわが子を抱えながら背筋も凍る住宅ローンを背負って生きるとなると現実はそう甘くなく、自由に絵を描くコストが捻出困難かと思われてきた。······どころか正直、ローンに意識を集中すると心が貧しくなる現実。

斯様な状況に置かれたとき、あなたは以下いずれの反応を示すタイプですか?

前者のように現実に向き合えることは大人として大切な要素だと思います。なんせローン完済のためには地に足着けて収支バランスを整える堅実さが不可欠であるから。とはいえ私は後者の傾向が強かった。私の脳を支配したささやきをお伝えしましょう。

お金持ちになればできるじゃん。······なろうよお金持ち。

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これを以降、成金夢想と呼ぼう。

ある日思いついたナイスアイディア、自分で自分を雇うという発想

絵描きにもなりたいしイラストレータもしてみたいと野望しながらリアルに叶えたことがなかった私は、成金夢想に取りつかれる以前、かなりナイスなアイディアを思いついた。

(ピコーン!)「仕事がないなら、仕事を作ればいいじゃない!」

aa

早くも馬鹿かと突っ込みたいですか?いやいや、これ自体は素晴らしいアイディアであり、事の本質をついていてナイスと思うのです。
けれども結論から言えば、当該アイディアを初めて実行した手段(Webサイト構築事業)は、検討が甘すぎて暗礁に乗り上げる。

自らが自らのイラストを使う身分と化すのだ。Webサイト構築ビジネスを始めよう!

仕事を作ろうと決意した私は突如として、Webサイト構築を請け負う個人事業主となった(税務署に申請もした)。
目的はただ一つ、

ひと様にWebサイトを作って差し上げ、その挿入画像には私というイラストレータを指名しよう

aa

というわけである。

とはいえ、発案してから行動に移すに実に半年以上かかっている。というのも例のごとくごにょごにょと微に入り細に入り詳細検討を重ねたくなってしまう性質が災いして重い腰がなかなか上がらず。そこに降って湧いたマイホーム購入要件。俄然おしりに火が付き、即行動開始。現金なものです。私の脳内は妄想で膨らむ。

Webサイト作って稼いでローン軽々返済、趣味も継続、ウキャッ

aa

なぜWebサイトだったか?それは単にWebがちょっと作れるということと絵の仕事よりもずっと受注しやすそうと踏んだから、それだけのことです。

始めて気づく陥穽、イラスト業をWebサイト構築業に含めたいが結構困難という現実

初仕事の過程で、すぐにナイスアイディアの致命的欠陥に気付く。
それは、

Webサイトに掲載する画像には、写真の方が相応しいということ

考えてみれば当然のこと、私が顧客として想定したのは地元商店街の店舗など。となると、店構えや内装などアクセスユーザが必要とする画像情報をそのままWebサイトに載せるが相応しい。

むむ。となるとロゴくらいは自分でデザインできるか?と思いきや、既にロゴをお持ちです。加えてロゴをお持ちでない手書き毛筆文字系看板の店舗方々は、そもそもWebサイトを必要としない気配漂う。

さすればアイコンくらいは自分でデザインできるか??と思いきや、最新技術html5を学ぶ過程で画像系アイコンは非効率だと理解(cssアイコンなる、プログラムコードで表現する手法を知る)。

つまり、お絵かきは一切、必要なし。イラスト登場の余地なし。

そしてイラストが云々以前、もっと本質的なところで課題浮上。

webサイト構築、お金持ちどころか最低賃金アルバイトのようだ······

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Webサイト構築事業、想像以上に自分の時間を奪われる

そもそもだれも雇わず単独で個人事業を行うということは金銭的リスク軽減というメリットもあるが、当然デメリットもある。特に問題となるのが、以下2点。

前者はネット検索したり書籍を読んだりして不足知識を補えば回避できるが、そのためには時間がかかり、タイムロスした分だけ後者に影響。結果として受注できる案件数が減っていく。つまり売り上げが伸びない。

しかも、要件に対する見積もりをミスると、とんでもない悲劇となります。

時給換算すると¥900-!!ヒーッッ!

aa

ということも大いにあり得る。というか実際、未経験の実装内容の見積もりを誤りこの状況となりました。チーン···。

時給換算900円!同じ時給900円なら、ドトールバイトの方がよほどよかろうに···

子供をねかしつけてから夜な夜な起きだし、納期にハラハラしながら意図せぬ挙動を繰り返すWebページと格闘する。がんばっても毎晩2、3時間の週5日稼働が関の山である。となると、
時給¥900- × 3時間/日 × 5日/週 × 4週 = ¥54,000-/月収
この価格、睡眠不足&納期のプレッシャーと引き換えるには安価······。そして睡眠不足の昼間ポンコツでは、母親機能はお陀仏、家庭崩壊の足音がする。同じ900円なら、気楽な雇われアルバイトを私は好む。

ではバイトの場合もシミュレーションしておこう。夫に子供預けて土日フル稼働と仮定(いやしかし現実化したら家族だんらんタイムはいずこへ?)。
¥900- × 8時間/日 × 2日/週 × 4週 = ¥57,600-/月収

あっ、バイトの方が高額と出た······。

aa

む···。いずれにせよ両者に共通する「一家団欒タイム 総投げ打ち」という状況が嫌である。月額6万円弱と引き換えにはしたくないものがある。

加えて思った。

目的(絵)に少しもたどり着けず、好きでもないWebで胃を痛めるとは···なにをしているのか自分?

aa

ビジネスは、アイディアだけで継続展開できるものではない。スキームが重要

わたくし勝手に、自営業者になれば自分で時給を決められてお金持ちになれる、とか思っていた。でも違う。果たしてWeb構築自営業でお金持ちになるには、“超”スキルアップ(あるいは外注)で効率を増し遂行時間を短縮することで結果的に時給を上げれば叶わぬこともないのかもしれないが、平凡スキルでビビりな私は完全自家操業を好むため稼働時間に比例させて売り上げを上げるしか能がない。つまり満足いく額面のためには馬車馬も真っ青な膨大時間を犠牲にせざるを得ぬ現実。

もう一度、目標を繰り返してみよう。

お金持ちの絵描きになりたい。

aa

だのに実際は絵を描く時間さえ奪われるなんて!本末転倒もいいところ。

恐らく“仕組み”を熟考しないことには、到底満足いくお金が手に入りそうにありません。つまりわたくし、ビジネスの本質について真剣に向き合わざるを得なくなった。

というわけで、次回に続きます。