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第1章:Plan -お金持ちになるべく実践する計画の策定
作成日:2018/11/05
第1章:Plan -お金持ちになるべく実践する計画の策定
前回までのあらすじ:
Bクワドラント具現化策を検討する過程で、イラストフリーダウンロードサイト開設パターンを想定した。結果、商業性ガン無視状況に加えて結局Webとの格闘を選択してしまい、絵を描きたい本筋からまたもや逸れてしまう自分が見えた。そんな事態はキャンセルである。
金に目がくらむと本質を見失いがちだ。
改めて自分の望む生きざまを考えた時、明らかにBクワドラント自体のプライオリティは低いのであった。つまり、ここにきて目標の転換である。とにかく月収6ケタ以上のイラストレータが希望である。
目次
方向転換に伴う開き直りはわたしのオハコである。とはいえ6桁とは、10万円~99万円と幅広い。存分にお金持ちの範疇たり得る。
なによりイラストレータで月数十万とは正直、個人的に取るに足る要件です。
となると早急にSクワドラントとしての営業を開始すべき。Webサイト構築業者ではなく、イラストレータとしての。
知人のイラストレータは「絵で食おうと決意した瞬間から、あらゆるメディアに登録した」と言っていた。そうか、わたしもあらゆるメディアに登録しようではないか。後先考えずまずは行動した結果を、先立ってご説明である。
これら思いつき行動をPDCAに当てはめ“Plan”なき“Do”と解釈しようか。ならば本記事で“Check(検証)”を行い、改めて“Action(新:営業方針)”を導き出そうか。
···などと無理やりブログテーマに沿わせて、以降検証してみる。
結論から先に述べよう。
Shutterstockやめて、freepikに登録し直そうかな···?
というのも、Shutterstockはダウンロード課金制。対するfreepikは固定給によるコンテンツのお買い上げ制なのである。
ミリオン単位のライバルと張り合いながらダウンロードされることを期待するよりも、アップロードと引き換えに確実に報酬が手に入る方が効率的でないかい?
でもそれだと、ダウンロード数に比例しての報酬青天井は望めないけど??しかも専属イラストレータになるってこと?
ミリオン単位のライバルに競り勝つ確率 × 1ダウンロード当たり報酬は最少額で25円から = 月収6桁への道のりが見えない
&どんとこい、専属イラストレータ。
···めずらしく説得力。
だが理由は報酬発生方式だけではない。Shutterstockの著作権に対する意気込みを見込んで登録した私ではあったものの、Shutterstockの意気込みをフォローする作業に辟易してしまったのである。
簡単に言えば、コントリビュータの倫理観が軽薄である場合を想定して念には念を入れまくるのである。アップロード画像が盗用でないか、はたまた画像被写体が人様のものではないかを厳しくチェック。
いい建物撮ったねぇ。で、どこの建物?誰の持ち物?持ち主は有料配布する目的で撮影したことに同意してる?
あ、出先で偶然撮れたんで···
だめだダメだ!!知的財産権侵害の危険が発生し得るモチーフの登用など、一切認めんのだ!!!
···
みたいな感じでシャッターストックさん、超厳格。とにもかくにもコントリビュータ性悪説に基づいてありとあらゆるモチーフ(被写体)に知的財産権使用許諾書添付を義務付ける。だからアップロード作業にひどく手間がかかる。
著作者を保護し、知的財産権の侵害を阻止する。正しい仕組みだわ。
さすがは世界の警察、正義の味方、アメリカ出身のシャッターさん。わたしとて拝金主義の無法者には厳しい目を向けておりますが、そんなわたしも正直めんどう。正論を突き詰めるというのは斯様に身動き取りづらいものか。
なんといいますか···自作品に対して疑惑解明的書式を徹底的に提出させられるのは、真の著作者として大変疲れます。
みたいに思ってしまうのである。特に自前アートを撮影する私にとっては。その上ダウンロード見込み率とか考え始めるとひとたまりもない。
SAATCHI ARTとは、作者自らが売りたいアート作品を登録し、アート作品が欲しい人が気に入ったものを探して買う、という画商ビジネスサイトである。出品者それぞれが自作品ページを持てることを考えると、自作アート限定ショッピングモールサイトのようなもの。モールサイトと言っても登録無料であり売り上げ発生時点で初めて仲介料が発生するのみなので、月額使用料などの維持費はかからない。
わたくしがSAATCHI ARTへユーザ登録したものの登録作品が0(ゼロ)という完全ゴーストユーザ化していることは先に述べた。理由はただ一つ。
わたしの怠慢。
そう。出品作品の撮影を怠っているだけなのです。一応このサイトに掲載している画像類は持ち合わせているものの、出品先はモール系サイト、最良の画像1枚だけを登録しても意味はなさそうである。ネットショップ購入者は凡そアングルの異なる複数画像を求め、購入予定物の具体的イメージがリアルに想像できてから初めて購入に至ることを想像すれば。
そんなこといちいち説明してる暇があれば、早く撮影しなよ。
いや、撮影しなおそうと構えた時ふと考えてしまったのである。作品完成からの時間の経過を。
3年以上も前の作品をのうのうと売り出すのは、果たして自称作家として怠慢極まりないのでは···。
突如として自己省察、頭をもたげる羞恥心。この種の思考に囚われ始めるとムダに時間を食うだけである。一旦保留で先へ急ぐが賢明である。
先に結論から。
わたくし、インスタ(正式名称Instagram)を集客口として活用できていない。加えて、表立って活用するに若干の精神的抵抗が。
SNSの中はお金を稼ぎたい人々で溢れかえっている。私も多分に漏れないのか、と気づいたときに漏れるため息。若干の精神的抵抗はこのため息によるものであろう。
ブログを書いておきながらなんのそのな自己紹介を今更しよう。私はデジタルよりもアナログ、人間関係は対面式コミュニケーションが好きなのでSNSの類は敬遠していた経緯がある。つまり、マジョリティがどうした思惑でインスタを閲覧し、活用し、何を目的とするのか?重要なポイントを理解しないままインスタアカウント開設に乗り出してしまったというわけだ。
そんなミーが、どうしてインスタを営業ツールとして活用できるものか。
否、不可。
そう、そもそも誰に対して訴求したいのかターゲット絞り込みさえもせずにうかうか開設したわけである。故にハッシュタグの付け方から誤り、起業家を名乗る方々からばかり閲覧頂くという求めざる状況を自ら生み出したわけか?
ハッシュタグの何たるやを知らずとも、フレーズだけはよく耳にする昨今。簡単に言えば、ハッシュタグ=インスタ内検索ワードのようだ。このハッシュタグを自在に操らねば、アプローチしたい相手に私の投稿は届かない。
インスタ開設の目的は集客口であった。だが私、先に挙げた二つ(Shutterstockでの自作イラストダウンロード、SAATCHI Artでの作品現物購入)へ導きたかったはずなのに、重要キーワード(Shutterstockユーザ、SAATCHI ARTユーザにヒットしそうなワード、果たして何であろうか?)を載せることさえしなかった。実はハッシュタグの使途がわからなかったのである。
ハッシュタグと訴求ターゲット層とのつながりとかも、今ブログを書きながらやっとひらめいたわけです
これ以降の投稿でハッシュタグの見直しをすればよいのよ。でもSAATCHI ARTはゴーストユーザだったから当初より載せようがなかったのでは?
ご指摘ごもっとも。いまやSAATCHI ARTに限らずShutterstockさえもゴーストユーザ化し始めている現況。もはや何に対して集客したいのかさえ曖昧になってきた。
営業ツールとしてうまく活用できぬのならば、いっそ「いいね!」欲しさの投稿をめざそうか。
というわけでちょうどいい機会と開き直り、ブログ用に描いている白黒の線画だけを載せるモノクロイラスト専用ポートフォリオにしようと方針転換。
とはいえインスタ、閲覧すると多くのイラストレータたちが、お仕事の依頼はこちらにどうぞの営業窓口開設をしている。ここでもShutterstockやSAATCHI ART同様、熾烈な闘争が繰り広げられているかと解釈すると、途端にうなだれる。加えて、「イラストレータ=単価安価」の世間一般同調圧力に自らを縛りそうだ。あまり熱心に閲覧するのは心の毒。ここは適度に距離を置き、利用の際は自分の投稿だけに限るべし。
なにより、うっかりあっという間に時間を費やしてしまうことが危険である
以上までで“Plan”なき“Do”の結果を“Check”してきたわけだが、考察の結論として新たな“Action Paln”を以下に羅列してみよう。
以上は、既存手段のブラッシュアップについての考察である。重要なのは新たな方針。
そう。PlanDoCheckでわかったことは、今のままでは「Webベースで行動すれば母数が大きい」とかいいながら競合相手の見極めはおろか守備範囲さえ絞れなくなって却って疲弊する危険性である。というか、Shutterstockやらfreepikやらのイラストダウンロード市場で活躍しようと志すくらいならば、リアル社会でイラストレータとして市場開拓する方がよほど現実味があるような?
ということは結局、希望媒体へ営業まわりするが早いと結論づけるのね。
そう。究極の目的は、堅実なる所得を希望業種で持ちたいというただ一点に尽きるのだから。
···しみじみと、感慨深いものがある。結局わたしという人間の本質のところは、いつまでたっても変わらないのである。根底にあるテーマは5年前と全く変わっていなかった。
そうして、新ブログとして付加されたはずのテーマ「お金持ち」が宙ぶらりんになりはじめたのであった。
思えばGoogleも自由の国アメリカ出身である。「好きなことで、生きていく」とはなんとも麗しいキャッチフレーズ。そしてなんともアメリカンドリーム(勤勉に努力を積めば夢は叶う的発想)が詰まっている。
ここはまじめに、夢を描き続けて努力を重ねようか
というわけで、趣味を実益化したいと強く願いながら、齢38の晩秋は更けていくのである。
いつもお世話になっているGoogle様。どうしてこんな仕組みを生み出せるのか、畏敬の念で見つめているわたし。